2012年6月13日水曜日

ポジティブシンキング

先日小学校低学年の子と九九の暗唱の練習をしているときのこと。
何度言っても7の段を間違えてしまうなかで、「ちゃんと言えるようになるまでずっと言ってもらうよ。」と私は言いました。そんなときの小学生のリアクションとしては「えぇ~。ダメだ絶対に無理だ。」などと返事がくることが定番で、この時もそういうリアクションが返ってくるものだと思ってその後にかける言葉も用意していましたが、この子は違いました。
「えぇ~。そんなに挑戦できるの?」
思わぬ返事に笑ってしまいました。なんてポジティブなんだろうって。本物のポジティブに触れた感じがしたのかもしれません。衝撃ですね。でもとてもいいことです。
今まで様々な生徒を教えてきましたが、自分にとって辛いこと(例えば宿題をたくさん出されるとか、たくさんの暗記をさせられるとか)を与えられると、やはりネガティブな返事がほとんどです。もちろんその後なんやかんや言いながらちゃんとやってくれるのも、小学生の素直でいいことなんですけどね。
恐らく私もそうだと思いますが、いつの間にか人は(特に日本人は)、自分をマイナスからのスタートに持っていってしまうように思います。できるかもしれないことを、できないといって万が一できなかったときの保険にするんです。そうすると楽ですから。
でも、できないかもしれないことをできるといって本当に実現してしまう人はいるもので、やはりそういった人たちはみな自分の可能性を信じています。
中学受験をする上で、辛いことはたくさんあります。みんなが遊んでいる時間に遊ぶことができなかったり、たくさんの宿題を毎回出されて、毎日宿題に追われてみたり・・・
それを嫌だと思わずに自分のためなんだ、これをやれば合格するんだという前向きな気持ちで取り組める子が、中学受験という高い壁を越えていくことができるんだなと思います。
まさに、ポジティブシンキング!
この子は絶対に伸びるな、うん。

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