2012年8月26日日曜日

講習会を終えて2

小学6年生 首都圏中学受験クラス

・ 算数

テーマ

受験力の育成と基礎固め

総括

近年の中学入試における算数の問題は年々難易度が上がり、中学や高校で学ぶような知識も多数介入してきています。

特に、上位校における整数問題や場合の数の難易度は大学受験を控える高校生でも難しいと感じるものもあります。

そんな中で、この夏は生の入試問題をたくさん解くということに取り組みました。

大問数にして100問近くの問題を生徒たちには演習していただきました。

各個人で目指す学校やレベルも違うので、各々の志望校にあったテキストを用意し、演習する期間が15日間、思考や試行を必要とする問題を全員で解く時間が5日間というペース配分。

最後の5日間に関しては、かなり難しい問題をセレクトしたので、もう少し手こずるかなと思っていましたが、案外解けていたので、その前にやってきた基礎固めの成果が出てきたのかなと少しうれしい瞬間でもありました。

一方で、課題もあります。

一番の課題は「質問をすること」です。

考える力がないとはよく子供達に浴びせられてきた言葉ですが、考えすぎるのもよくありません。
長い時間同じ問題に取り組むことは何も考えないのに等しいぐらい愚かな行為です。

まず、火のないところに煙は立ちません。問題が解けないというのは、知識が不足していることがまず考えられます。そんな問題を無限に考え続けても正しい答えを導けるわけがありません。

もう一点、試験時間は限られているということ。

どこの学校でも試験時間は限られていて、その時間は大体50分。

塾で問題を解いているときは、無制限に考える時間はありますが、本番はそうはいきません。
一つの大問にかけられる時間はせいぜい7~8分程度。

大目に見ても10分ぐらいでしょう。時間をかけて思考をする練習も必要ですが、制限時間内に正しく思考することが求められるのが試験である以上、あまり長い時間をかけて思考するのは、正しい勉強方法といえません。

ある程度の時間が経てば降参をして、ヒントや質問をするということも必要になってくるでしょう。

そういうことができる子がどんどん力をつけていくのです。

これから受験までの4か月でその辺の力を再度鍛え上げてぜひ合格を。


高校2年生 中高一貫クラス

・ 数学

テーマ

数学ⅠAⅡBの終了

総括

例年の高校2年生が通る道。文系・理系を問わず、この時期までに数学のⅠAⅡBを終わらせておかなければ、この先受験に対しての十分な演習ができません。

そのため、一年と半年ほどですべてを終わらせていくのですが、学校に比べてもとても速い進度であるため、その道はとても険しいものになっています。

とはいえ、なんとかこの学年も夏に微分、積分をすべて学習し、修了することができました。

これで文系の人は、受験までの一年半を演習と復習で過ごすことができ、理系の人は演習と、数学ⅢCを学習していくことになります。

大学受験は高校受験と違い、その準備は膨大でとても大変です。浪人をしてしまう子の大半は、この時期に勉強をやっていればよかったと後悔する時期でもあります。

そんな後悔する気持ちを、毎年のように伝えているのですが、さすが人間。後悔先に立たずという言葉にもあるように、なかなか伝わらないのが現状ですね。

少しでもこの時期に復習をして受験の準備をしておけば、大学受験で苦労する必要もないのになぁと思うものの、一時の楽しい部活や遊びに興じてしまうのも人間です。

夏が終わってから、また頑張ってもらいたいですね。